「ピーク・オイル」っていうのは、
時間軸に対し石油産出量が従う
釣り鐘状の曲線における頂点のこと。
いろんな説がありますがちょっと省略。
さて、今更私がいうまでもありませんが、
人類はこれまで化石燃料(石炭、石油、天然ガス)
をめぐり争い続けてきました。
本書では人類がこれまで石油をめぐって繰り広げてきた、
さまざまな真実がつまびらかにされます。
代表的なものは、国際石油資本、
いわゆる石油メジャーの話、
とりわけセブンシスターズに関連するものです。
石油メジャーは資本力と政治力で
石油の採掘、生産、輸送、精製、販売までの全段階を垂直統合で行い、
シェアの大部分を寡占する石油系巨大企業複合体の総称です。
特に、第二次世界大戦後から1960年代まで、
石油の生産をほぼ独占状態に置いた7社を
セブン・シスターズと呼びます。
皮肉なことに、
本来はギリシャ神話のプレイアデス7姉妹であり、
その後は米国名門女子大学7校を同じ名前で呼ばれるのは
ご存知かと存じます。
ちょっとぐぐってみたら、
セブンシスターズにも、モーニング娘みたいに
メンバーの入れ替えがあることが判明。
ご参考までに。
■本家セブン・シスターズ(元祖モーニング娘。)
長女 エクソン (Exxon)
次女 モービル (Mobil)
*1999年にエクソンとモービルが合併し、
エクソンモービルに。
三女 ガルフ (gulf)
四女 テキサコ (Texaco)
五女 シェブロン (Chevron)
*1984年にガルフを買収。2001年にテキサコを買収。
六女 BP(旧ブリティッシュ・ペトロリアム)
七女 ロイヤル・ダッチ・シェル (Royal Dutch Shell)
ちなみに新セブンシスターズは、
サウジアラムコ(サウジアラビア)
ペトロナス(マレーシア)
ペトロブラス(ブラジル)
ガスプロム(ロシア)
CNPC中国石油天然気集団公司(中国)
NIOC(イラン)
PDVSA(ベネズエラ)
メンバーが激動なのはモーニング娘。と同じですね。
だいぶ国際的ですが。
新についてはよくわかりませんが、
元祖セブンシスターズは、
名前は可愛いですが、性格は怖いです。
さて、友人が本書を奨めてくれたのは、
私が謀略オタクだからではありません。
(といいつつエリア51には宇宙人研究所があり
UFOを分解研究していると疑っていますが)
とりあえず、ひとつだけ衝撃的なエピソード。
米国のロサンジェルスはご存知の通り
世界でも名だたる車社会です。
1930年代後期、シェブロン社は、GM社とともに、
ロサンジェルスの電気鉄道を買収しました。
で・・・。
車と石油を売る為に、廃線にしちゃったそうです。
つまりそういうことです。
この手の話がうじゃうじゃ出てきます。
ちなみに著者のジェレミー・レゲット氏は、
オックスフォードで特別研究員をつとめ
石油会社のコンサルタントを歴任した著名な人物。
ゆえに、私のあやしい謀略話とは、
一線を画す高い信頼性があります。
本書は石油をめぐる真実を明らかにしながら、
深刻化する地球温暖化・異常気象による
世界経済への影響をも示し、
その上で、
代替エネルギーの技術的・経済的可能性を
ダイナミックに論じた本です。
あまりにもダイナミックなので読んでくださいとしか
もういいようがありませんが、
鳥肌がたつような見出しをいくつか紹介します。
■石炭に群がる亡者たち
■天然ガスは石油のかわりになるか?
■石油危機と温暖化が出会うとき
■「地球温暖化」という大量破壊兵器
■異常気象による保険業界の破綻
■第三の破局(アポカリプス)への十三階段
■取り返しのつかなくなる臨界点
■地球温暖化と炭素クラブ
■京都議定書をめぐる石油石炭業界の動き
そして一番印象に残ったのは
「石油、天然ガス、石炭は、
すべて再生可能なエネルギーで代替可能である。
しかもほとんどの人が考えるより短期間で達成できる」。
時間軸に対し石油産出量が従う
釣り鐘状の曲線における頂点のこと。
いろんな説がありますがちょっと省略。
さて、今更私がいうまでもありませんが、
人類はこれまで化石燃料(石炭、石油、天然ガス)
をめぐり争い続けてきました。
本書では人類がこれまで石油をめぐって繰り広げてきた、
さまざまな真実がつまびらかにされます。
代表的なものは、国際石油資本、
いわゆる石油メジャーの話、
とりわけセブンシスターズに関連するものです。
石油メジャーは資本力と政治力で
石油の採掘、生産、輸送、精製、販売までの全段階を垂直統合で行い、
シェアの大部分を寡占する石油系巨大企業複合体の総称です。
特に、第二次世界大戦後から1960年代まで、
石油の生産をほぼ独占状態に置いた7社を
セブン・シスターズと呼びます。
皮肉なことに、
本来はギリシャ神話のプレイアデス7姉妹であり、
その後は米国名門女子大学7校を同じ名前で呼ばれるのは
ご存知かと存じます。
ちょっとぐぐってみたら、
セブンシスターズにも、モーニング娘みたいに
メンバーの入れ替えがあることが判明。
ご参考までに。
■本家セブン・シスターズ(元祖モーニング娘。)
長女 エクソン (Exxon)
次女 モービル (Mobil)
*1999年にエクソンとモービルが合併し、
エクソンモービルに。
三女 ガルフ (gulf)
四女 テキサコ (Texaco)
五女 シェブロン (Chevron)
*1984年にガルフを買収。2001年にテキサコを買収。
六女 BP(旧ブリティッシュ・ペトロリアム)
七女 ロイヤル・ダッチ・シェル (Royal Dutch Shell)
ちなみに新セブンシスターズは、
サウジアラムコ(サウジアラビア)
ペトロナス(マレーシア)
ペトロブラス(ブラジル)
ガスプロム(ロシア)
CNPC中国石油天然気集団公司(中国)
NIOC(イラン)
PDVSA(ベネズエラ)
メンバーが激動なのはモーニング娘。と同じですね。
だいぶ国際的ですが。
新についてはよくわかりませんが、
元祖セブンシスターズは、
名前は可愛いですが、性格は怖いです。
さて、友人が本書を奨めてくれたのは、
私が謀略オタクだからではありません。
(といいつつエリア51には宇宙人研究所があり
UFOを分解研究していると疑っていますが)
とりあえず、ひとつだけ衝撃的なエピソード。
米国のロサンジェルスはご存知の通り
世界でも名だたる車社会です。
1930年代後期、シェブロン社は、GM社とともに、
ロサンジェルスの電気鉄道を買収しました。
で・・・。
車と石油を売る為に、廃線にしちゃったそうです。
つまりそういうことです。
この手の話がうじゃうじゃ出てきます。
ちなみに著者のジェレミー・レゲット氏は、
オックスフォードで特別研究員をつとめ
石油会社のコンサルタントを歴任した著名な人物。
ゆえに、私のあやしい謀略話とは、
一線を画す高い信頼性があります。
本書は石油をめぐる真実を明らかにしながら、
深刻化する地球温暖化・異常気象による
世界経済への影響をも示し、
その上で、
代替エネルギーの技術的・経済的可能性を
ダイナミックに論じた本です。
あまりにもダイナミックなので読んでくださいとしか
もういいようがありませんが、
鳥肌がたつような見出しをいくつか紹介します。
■石炭に群がる亡者たち
■天然ガスは石油のかわりになるか?
■石油危機と温暖化が出会うとき
■「地球温暖化」という大量破壊兵器
■異常気象による保険業界の破綻
■第三の破局(アポカリプス)への十三階段
■取り返しのつかなくなる臨界点
■地球温暖化と炭素クラブ
■京都議定書をめぐる石油石炭業界の動き
そして一番印象に残ったのは
「石油、天然ガス、石炭は、
すべて再生可能なエネルギーで代替可能である。
しかもほとんどの人が考えるより短期間で達成できる」。
ピーク・オイル・パニック―迫る石油危機と代替エネルギーの可能性ジェレミー レゲット作品社このアイテムの詳細を見る |